コンデンの夢日記

見た夢をひたすら思い出せるだけ記して行く

夢の話(59)真っ暗な中を母親の実家へ

母親の実家は、家から歩いて二十分くらいのところにあり、子供の頃は毎日のように、学校から帰ると遊びに行っていた。
大きな屋敷で、商売、といっても、炭屋から派生した燃料販売店を営んでいた。人も親戚も大勢いたので面白くて仕方がなかった。
その実家へ、夕方、バスで行こうとしている。街の中心部から出るバスに乗車、自宅に行くのとは違って、一本、隣の道を行くバスである。
どうらや、実家には誰も居らず、祖母に頼まれて留守番をしに行くらしい。

バスを降りると、辺りはもう、真っ暗で、街灯が薄暗く光っている。
降りたと同時に、何か服が脱げたような感じがすると思ったら、上半身が白いシャツ一枚になっている。
車内に置き忘れたか、と、一瞬、焦ったが、脱いだ記憶もないし、暖かいのでそのまま、ずんずん、歩いて行く。
バス停は実家の目の前にあるはずなのだが、なぜか、一つ前の停留所で降りたらしい。
特に心配もせず、横道を歩いている。
そして、少し歩き出した頃、バスが通り過ぎて行ってしまうと、街灯も消えてなくなり、辺りは真っ暗闇になってしまった。
荷物のデイバッグを確かめ、また、ポケットの財布も確認した。

鍵はあるだろうか、実家は閉まっていて誰もおらず、入れないのではないかと、不安になったが、なぜか鍵を、持っていることに気付いた。
実家の正面の引き戸は、全部ガラス戸で、脇の入り口の戸はいつも開いていたような気がする。
商家なのでそういう作りにしていたのだろうか。
 
車が通るたびに、光に照らし出されるのだが、轢かれてはたまらないので、腕を大きく振りながら歩いている。
実家の目の前まで来ると、もう一本、別の道、次の道が、昼間のように明るく見えていたりした。
向かい側の砂山の方へ行く道も明るく見えていた。

祖母が留守番をしてくれとか、なにか言っていたようなのだが思い出せない。
実家に無事に入れたかどうかもわからないが、建て替える前の古い家だったことは確かである。